北海道家庭医療学センター HCFM

北海道家庭医療学センター(HCFM)は、1996年に日本で初めて「家庭医療(学)」と名の付く部門、家庭医療専門医を育てるプログラムとして北海道室蘭市に設立されました。現在、北海道内7か所の診療所、道外2か所の診療所でHCFMの家庭医が活躍、研修を行っています。またこれまでに45人以上(2016年4月現在)の家庭医を輩出し、HCFMを巣立った家庭医は道内外や海外の家庭医療の最前線で活躍しています。

獨協総診の総合診療専攻医がHCFMで1年研修を行う意義
  • ・日本有数の家庭医療学教育施設での経験ができます。
  • ・診療所で行われる医療を主体的に経験でき、大病院、診療所ともに教育ノウハウの豊かな教育を受けることで視野の広い総合診療医になれます。
  • ・大学病院での総合診療専門医プログラムでありながら診療所、在宅、地域でのセッティングで濃厚な研修を受けることができます。
HCFM研修の特徴

1「日本型家庭医」ど真ん中研修

  • ○ 日本における家庭医療のパイオニアHCFMで1年間濃厚に「家庭医療学」を学び、実践・振り返りをしながら成長していきます

2地域密着型現場重視研修

  • ○ 都市部・郡部それぞれの地域ニーズに応じた診療を提供していきます(外来,在宅、小児~高齢者、外傷やマイナーエマージェンシーなども)
  • ○ 診療所外の様々な保健・福祉組織やネットワークとも連携し、地域包括ケアシステムの一翼を担います

3「学習者中心の教育」を学び実践する指導医による濃厚現場教育

  • ○ 各診療所(3~4人体制)では「日本プライマリ・ケア連合学会認定 家庭医療専門医・指導医」の資格を持った指導医が1~2名在籍し、一人の専攻医の指導にあたります
  • ○ 指導医は全て北海道家庭医療学センターフェローシップを修了、または在籍しており医学教育(「学習者中心の教育技法」など)を学び、HCFM内専攻医の教育や全国から研修に来る初期研修医の教育など実践を繰り返しています
  • ○ HCFMの指導医間でも毎月「教育会議」などが開催されており、組織をあげて教育に力を入れています

4オンライン・オンサイトで結ばれる専攻医間の学びの促進

  • ○ 各診療所同士をTV会議システムで結び、月2回程度「家庭医療学」の系統講義を受け、さらに実践報告などを専攻医間で行います
  • ○ 年4回札幌や郡部診療所に専攻医が集い、勉強会やハンズオンセミナー、近況報告など顔を合わせてお互いの学びや関係性を深めていきます
具体的な研修内容や教育プログラム

1 研修内容

  • ○ 診療所外来:1コマ10~20人程度 指導医のバックアップのもとで診療できます
  • ○ 訪問診療:1コマ3~5人程度 小児在宅~在宅緩和まで様々
  • ○ 病棟研修:郡部は19床の有床診療所、急性期~慢性期、緩和ケアと多様
  • ○ 救急対応:郡部は地域唯一の医療機関、総合病院のある都市まで救急車で2時間以上のため救急車対応も経験
  • ○ 地域との連携:地域講演会や地域行政や保健、介護など多職種とのプロジェクト、地域イベントの参加

2 教育プログラム

  • ○ 学習者に合わせた研修目標の作成
  • ○ 診療所指導医との毎日の振り返り:指導医と日々の診療などの振り返り
  • ○ 診療所指導医全員との隔週~1月に一回の研修目標に応じた振り返り
  • ○ ビデオレビュー:定期的に診療をビデオ撮影し指導医とディスカッション、コミュニケーション領域などについて学びを深める
  • ○ SEA(significant event analysis):印象的な事例や出来事に対して指導医とともに感情面も含めた振り返り
  • ○ FMカンファレンス:症例を家庭医療のコアな部分を軸に分析し指導医や多職種と行うカンファレンス
北海道家庭医療学センター指導医からのコメント

草場鉄周(家庭医療専門医・指導医)

北海道家庭医療学センター 理事長/本輪西ファミリークリニック 院長/日本プライマリ・ケア連合学会副理事長

北海道家庭医療学センターの自慢は、家庭医療を真摯に学び、楽しく現場で実践しているおよそ30名の家庭医療指導医です。北海道での総合診療研修にて、「家庭医療とは一体何か?」「家庭医として生きるってどんなものか?」といった疑問に答えを出し、家庭医療の道を究めていって欲しいと思います。そして、皆さんが家庭医として活躍する土台となる研修を提供するべく、皆さんを心からお待ちしております!

北海道家庭医療学センター